ひとりの医師がさまざまな業務に対応

医師の転職理由のひとつに「仕事が忙しすぎる」ことがあげられます。
勤務する病院や診療科目などにより忙しさには差がありますが、外来だけではなく、手術施設がありさらに入院施設も整った大きな病院では、ひとりの医師が患者の手術から術後の管理、急変時の対応など、さまざまな業務に対応しなければなりません。

医療ケアに関わる仕事だけではなく、院内研修や講習会、学会への参加、出張、薬品メーカーのMRとの対応など、さまざま仕事をしています。
また医師の勤務は日勤だけではなく、当直やオンコールもあります。

オンコールになると自宅にいても「いつ呼び出されるのか」という不安が常にあるため落ち着きません。
実際に呼び出しがかかればすぐに病院へと直行しなければならず、医師にとって肉体的・精神的な負担となっています。

通常勤務に加え、オンコールや当直で連続勤務

当直も医師の負担を増大させています。
当直の間、ひっきりなしに救急患者が押し寄せる職場ではゆっくり休む暇もありませんし、患者の急変時にも適切な対応が求められます。

当直医にとって、どんな症状・状態の患者がやってくるのかわからない状況は大きなストレスですし、夜間は医師や看護師の数も少ないこともプレッシャーになります。

やっとの思いで当直が終わっても翌日が通常勤務の場合、30時間以上も連続で勤務することになります。
このような無理な勤務が続けば、とくに体力のない女医にとってはかなりキツいでしょう。
あまりにも忙しすぎる職場の場合、体力の限界を感じて転職する医師がいてもおかしくありません。

常態化する残業で帰宅できないケース

医師を悩ませるのはオンコールや当直だけではなく、常態化する残業も悩みのタネです。
勤務時間が終わればすぐに自宅に帰りたいのに、救急患者の対応や電子カルテの入力、患者からの問い合わせ対応などでなかなか帰宅できないケースもあります。

ひとりの医師に多くの業務をまかせている病院では、医師はまともに休暇をとることもできず多忙な時間を過ごすことになります。

忙しすぎる病院では、疲れやプレッシャーのために医療ミスが起こる可能性も高くなりますし、過度なストレスからうつ病などの精神疾患を発症する可能性もゼロではありません。

あまりにも忙しい職場に身をおき心身共に限界を感じた医師にとって、転職は決して「逃げ」ではありません。
できるだけ当直が少なく、さらに残業無しの病院、医師の負担にならないようにオンコールのない病院などを選んで転職すれば、医師の負担は大きく減るはずです。

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